ルーティン研究所

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自分を思いやる

2〜3年前。「一生お金に困らない生き方」という本を読んで、読んだ内容を実践していた時期があった。欲しいものがあればそれを買い、食べたいものがあればそれを食べ、行きたいところや体験したいものがあれば行ってそれを体験する。お金を言い訳にしてはいけない。後で必ず返ってくるという信念のもとで、かかるお金は気持ちよく支払おうというもの。

(ここだけ聞くとただ贅沢をするように聞こえるが、必ずしもそうではなくて、実際学んだ事は多い。気になる方は一読してみて下さい)

やってみると分かるが、人によってはとても勇気を要する。派遣社員でそこまで貯金があった訳ではない私もびびりながら実践する。ちょっとお高いホテルに泊まってみたり、入った喫茶店で値段を見ずに食べたいものを食べ、初めてオーダーのジャケットを新調したり、神社の賽銭箱に1万円札2枚を投じたりもした。

そしてそれとは並行して本書では、もっと自分本位になる事を主張する。そのため、実践中は自分の内面に常に耳を傾けた。会社に行きたくないと思えば休暇を取り、人間関係においては感情を押し殺すことなく嫌な事は嫌とはっきり伝える。その過程でたくさんの労りの言葉を自分に投げかけた。とても満たされていた時期だったと記憶している。

この自分への思いやり、いわゆるセルフコンパッションが満たされた気持ちの根幹にあるのではないかと今更ながら思う。

今後に活かすため、備忘録としてこのエピソードをここへ記す。